
SPORT CLIMBING JAPAN TOUR
Japan Mountaineering & Sport Climbing Association
2019 / 5- Logo Typography Design Manual Motion Graphics Copywriting B0 Poster Web Banner Competition Banner
日本を代表するスポーツクライミングコンペティションの創立プロジェクト。 東京オリンピック2020でクライミング競技が正式採用され、スポーツクライミングのさらなる認知と発展をめざしたクライミングコンペティションの創立が目的となった。 表現に関しては競技としての認知度が低いという事もあり、「シンプルなコンセプト」と「コミュニケーションスピード」を第一に考えた。 競技としてのクライミングは3つの種目に分かれ、それぞれ「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種目。その内容認知が低い事から、シンボルマークには3つの要素から成り立つ事を感じさせるように、シンボルを3分割している。 加えて、より高い登頂を目指す事、より速く登頂する事を競う事から、面から線へのプログレッシブを用い、上昇する要素を追加している。 カラーに関しては、日本のシンボルの伝統ある紅色をベースに、マゼンタとイエローの比率を参考にし、飛躍という意味をこめ、フレッシュ感や軽やかさのある色をセレクトした。 さらに、コンペティションの質感を伝えるために、今回「BEYOND D.N.A」という短いフレーズを作成した。 身1つで登るという原始的な動きを極限まで洗練し生きる様を間近で実感し、自己への挑戦、さらには人間の根源的な挑戦だと感じ、そのニュアンスを表現できるようなフレーズを探して行った。 その他の表現媒体については、ポスター媒体をメインにセレクトし、競技が行われる大空間で視覚的に記憶してもらう事を大事にしている。クライミングは身体の形に魅力が出る。身体には張力、遠心力、もちろん重力。様々な力が加わる。そのため一瞬を切り取る写真の力が多いに発揮されると感じた。 全体のポスター構成は選手の写真をメインにし、グラフィックはその写真の空気感を活かすように配している。 加えてwebの告知では、ポスターをベースにビジュアルの統一感をもって展開。モーションをつける事で、「シンプルなコンセプト」をさらに強く喚起する事を想定した。 現在このコンペティションは世界で活躍する日本のトップ選手が競う大会となっており、今後さらに切磋琢磨し、日本のクライミング競技を進化させていくのだろうと想像する。このプロジェクトを作り上げた選手や全ての方に感謝し、クライミング競技のさらなる発展を生み出して行きたい。



















